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Artist


RYUJI / メイクアップ&ヘアアーティスト


"ON DISPLAY"

Photographer's Eyes 「渡邉 肇」

解き放つと突き抜ける組んでいて非常に面白いアーティスト

RYUJIは、クリエイションに対して非常に自己主張が強くて──まぁ、アーティストですよね。一般的なフォトセッションでは、最終的に映像に落とし込むフォトグラファーの意向が肝にあって、それに対して関わっている周りの人間がどう手助けしてそれを創り上げていくかという図式があるのですが、彼の場合はそういうのを度外視して、違うものは違うとはっきり主張する。でもそれは単なる自己主張ではなく、根底にあるのはいかに面白いクリエイションをするかという想いなんです。自分はこうしたいんだという情熱を真正面からぶつけてきてくれるので、お互いにどんどん掘り下げてシェアできる、組んでいて非常に面白みのある相手ですね。おそらく、解き放つと突き抜けるタイプなんだと思います。へんな縛りを与えると彼の力が100%発揮されない気がする。あえてディレクションをしないで放っておくと、奇妙で面白い世界が出てくるというケースが多いように思います。

今回のイメージは彼がクリエイティブディレクションをしたのですが、まず彼のほうから綺麗な色をポップに見せたいという意見があり、僕からはマスクが面白いのではというアイデアを出しました。その後いつもどおり二人でアイデアトークを繰り返してこの作品を創っていきました。彼が3Dで思い描いていたことが写真という2Dに落とし込んだときに成立しなかったり、僕が考えていたライティングがメーキャップにフィットしなかったり、現場ではいろいろなことが起こります。出来上がった作品に納得出来ず最初からやり直すというのも普通にあることです。でも、最終的には100%いいものができるという自信を二人とも持っているので、そうした産みの苦しみを楽しんでいます。

今後『化粧写真』の第二弾もぜひやりたいと思っています。

フェルト
元々ファブリックが大好きだというRYUJIさんが、今回バックグラウンドに選んだ素材はフェルト。「フェルトって光を吸収するし、立体になったり平面になったりしたときの見え方が他の布とは全く違う。紙でも布でもないその独特のクラフト感が、今回表現しようとしたポップでグラフィカルな世界にマッチするかなと思って選びました」

寝かせてメイク
スタジオの片隅に即席ベッドを作り、モデルを寝かせた状態でメイクするRYUJIさん。「ペイント系のメイクは時間がかかるので、椅子に座って長時間上を向いた状態だとモデルさんの首が疲れるから……」との気遣いから、このようなスタイルに。

フィンガータッチ
白でペイントした部分は、エッジは濃く、骨格の高いところは薄くというように、フィンガータッチで微妙に厚みを変えている。こうすることでワントーンでもシャドーとハイライトができ、立体感が出てくる。