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H&M Press


Artist


室岡 洋希 / メイクアップ&ヘアアーティスト


"CANVAS"

CONCEPT -コンセプト-

一枚のキャンバスに描く対極の美

―今回の作品で表現しようと考えたことは何ですか?

どんな女性も一つの顔しか持っていないわけではなく、そのパーソナリティの中には優しさやしなやかさ、強さなど、さまざまな要素を秘めていると思います。そんな内面に潜むものも引き出したいと常々思っているので、今回もモデルの素顔をキャンバスに見立て、一人の女性が持つ二面性を、僕自身が思う普遍的な美しさで表現してみました。

最初の作品は白い世界で、ノーブルなんだけどちょっと芯があるようなシンプルな女性。もう一つは、今の流行からすると正直言って重いメイクですが、流行の移り変わりの中で何度も回ってきている普遍の美しさだと思っているので、あえてコスメティックくさい感じで作りました。

どちらも思い切り寄りで撮影しましたが、アイラインの0・1ミリ、まつ毛の1本まで全部見えてしまう繊細なメイクを、ギリギリまで妥協せずに作ることで、それだけで品のあるものになっていると思います。

TECHNIC POINT -テクニックポイント-

―今回のコンセプトを形作る上で重要なテクニックとは何ですか?

最初の作品は、モデルの肌を見たときに、白をアイラインで入れることでどこかスタイリッシュな感じになるのではないかと思ったので、シンプルに白のラインを引いてみました。強さの中に優しさも出したかったので、溶け込むようなピンクをまぶたに使っています。眉は元々きれいな形をしていたので、手を加えると古臭い印象になると思い、あえて自然のままにしています。

もう一つは、アイライン、マスカラ、まつ毛、すべてにエッジを効かせて目元に比重を置き、唇だけはヌーディーにして抜け感を作っています。今回は顔と髪の毛だけの勝負なので、巻いた髪がしなやかに写真の画角の中に入ることでより美しさが増すかなと思い、ランク感をアップさせる効果も狙って、俯瞰で撮影しています。

ベストショット
ドライヤーでごく弱い風を当てて、髪に動きを与える。わずかな毛流れの違いも画面で確認しながら、ベストショットを探る。

ディテールへのこだわり
まつ毛の1本1本、アイラインの0.1ミリといったミクロの世界で、一切の妥協なく施されていくメイク。この限りなく繊細な仕事によって、すきのない、息をのむような美しさが生まれる。