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MICHIRU / メイクアップ&ヘアアーティスト


"ENLIGHTENMENT"

PROLOGUE -プロローグ-

自然が与えてくれる色という宝物

私のメイクアップアーティストとしてのスタートは誰に付くことなく、すべてを独学で学びました。最初はサロンワークを経て、急遽引き受けることになったタレントの方の専属メイク。経験が少なかったので、昼は仕事、夜はアップなどの特訓という日々を送るうちに仕事が増え、フリーランスとして独立しました。その後、パリに行き、舞台メイクの学校に入って勉強しつつ、シアターメイクアップのヘルプとして現場に入りました。このとき培ったことが自分の引き出しになったと思いますし、こうした引き出しをたくさん持っておけばファッションの仕事をしたときに広がりがあると思います。

パリから帰国してからはしばらく日本で働きましたが、やはり海外でエネルギーを感じたいと思い始めたときのことでした。雑誌の仕事で、当時資生堂の「インウィ」のクリエイターだったケビン・オークインにインタビューする機会を得たのです。彼がクリエーションをするときに着想を得るための手段やアイシャドーの使い方など、自分が知りたいことのすべてを伺いました。一番印象的だったのは、すべての色に意味があること。自然界にあるものから色を作るという彼の話を聞いて、自分が作品を作るときにも、〝意味〟ということを大切にするようになりました。

今は目新しいものではなく、ストーリー性のあるものを作ることを心がけています。これがニューヨークに行くきっかけとなりました。

─あなたにとってメイクとは?

私の思いの根底にあるのは人を幸せにすること。私がメイクすることによって、その人の自分でも気づいていないきれいな部分を引き出すことができたら、自信に繋がると思うんです。アシスタントの人にもベースを作るときに、単に化粧水をするだけでなく、気持ちよくマッサージしながらも、美しい仕上がりをイメージするよう指示しています。

もちろんメイクをアートとしての別の表現方法もあるけれど、メイクはきれいになることで幸せを感じるものだから、感動を与えるようなきれいな素肌にしてあげたいです。

  • MICHIRU / メイクアップ&ヘアアーティスト
  • みちる/1990年よりフリーランスとして活動を始め、同年に渡仏。一年後に帰国した後1997年に再び渡米し、2001年に帰国。現在は3rdに所属し、国内外のファッション誌や広告、ショー、女優などのメイクも手がける。