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H&M Press


Artist


RUI HAYASHI / ヘアアーティスト


"MUKI"

CONCEPT -コンセプト-

むき、ムキ、向き。見る人の感性で広がる物語性。

―今回の作品で表現しようと考えたことは何ですか?

テーマは形、フォルム。横顔で髪のシルエットを見せようと考えました。出発点はそれだけでしたが、作り始めてから物語が広がっていきました。シンプルなものを4つ見せる手もあると思いましたが、それでは登場人物が同じだと変化が出ません。そこで髪型でイメージを変えていく方法にし、そうすることでモデルの個性も出て、同時に僕自身を表現できると思いました。

1つ目はポニーテールを結っておだんごにしたもの。誰もがやる日常的なヘアスタイルであり、シンプル。2つ目は「リーゼント」。3つ目は「悪魔」。4つ目は「中世の時代にただ普通に生き、歳を重ねた人」です。実は4つ目の前にブロンドのウィッグを使って〝クラシック〟を表現しようと試みましたが、実際にやってみると、単体では成立するけれど今回のストーリーの流れの中では繋がりがないと思い、5つ目の作品を考えました。発想の転換をしたことで新たな展開が見えたのです。

TECHNIC POINT -テクニックポイント-

―今回のコンセプトを形作る上で重要なテクニックとは何ですか?

フォルムとシェイプ(毛流れ)を見せる意図で作り、基本的なテクニックしか用いていません。3つ目の「悪魔」のときは生き生きしていないけど力強い感じで、ウェディングとは違うということを意識していたので、ドライフラワーと生花を使ったり、隠す意味で黒のチュールで花を覆ったりしました。ドライフラワーの位置は自分でシルエットを見ながら、ここだと思うところに差しています。思い描いたフォルムを少し引いた場所から見ることで、そのフォルムに必要なディテールを細やかに調整することを大切です。

メイクには、例えば「リーゼント」のような具体的な言葉のイメージで方向性が決まってしまわないように伝えて相手の感覚に任せました。

話しあい
作品ができ上がって撮影を始めると、ポラロイドや画像を見て写真の上がりをチェックしていく。肉眼で見るのと、ライティングして写した写真は印象が違うので、話し合いで調整していく。

引いて、見る
自分のイメージがきちんと表現できているかどうか、全体像が見えるように離れて確認する。足りない分を見つけたらプラスしていき、必要以上に大きくなっているところは、差し引いてく。この作業の連続。