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Kaori YANAGIDA / メイクアップアーティスト


"Fence"

PROLOGUE -プロローグ-

自分にとって必要なものを察知し、吸収する。そして築く自分の世界

そもそも上京前の私は、フォトグラファー志望でした。知り合いとの縁があってスタジオに勤務することができましたが、あるとき自分には写真は向いていない、むしろメイクのほうが向いていると直感的に思ったので、転向することにしました。その頃は海外という選択肢は考えられなかったので、上京後、渡辺サブロオさんが主宰するメイクアップスクール「SASHU」に通いました。

その後ニューヨークに渡り、パット・マクグラス氏に師事したのですが、このときはメイクアップアーティストのアシスタントというより、佐川急便の運転手という感じ。毎日彼女のカバンを持ち歩いて、その中味を覚えるというのが仕事でした。40からときには70個まで膨れ上がるスーツケースに入っている化粧品と写真集の種類を覚えるのも大変でしたが、道具の手入れと移動の際の持ち運びに追われ、手に血豆ができたほどです。二年間のセカンドアシスタントを経験したことで、師匠は、あくまでも師匠なのだと思い、ファーストアシスタントになる前に辞めました。その後、日本人のアヤコ氏とグッチウエストマン氏にパートタイムでついたことがあるのですが、パット氏から学んだ瞬間のアイディア力とはまた違う、彼女たちの手法を見たことが自分にとって、とても勉強になりました。外国で活躍されている日本人としてのコミュニケーションの取り方やセレブリティたちの信頼を得た心遣い、撮影でも崩れにくいメイクなど、それぞれから学んだ良い点がミックスして私の知識となっています。アシスタントはアシスタントでしかない、でも自分にしかないものもある。その発見があったからこそ、私の今があると思っています。

─あなたにとってメイクとは?

メイクされる人の良さを引き出す香りのようなもの。人はきれいになること、美意識が強くなることで自分に自信が持てます。そして幸せを感じる。だからこそメイクとは鎧に隠れてしまっているその人が持っている色香を引き出す役目なのだと思います。

  • Kaori YANAGIDA/ メイクアップアーティスト
  • メイクアップアーティスト。 スタジオ勤務を経て、SASHUに入り学ぶ。 1998年より渡米。 パット・マクグラス氏、アヤコ氏、グッチウエストマンに師事。 2006年帰国後に独立し、現在、広告や雑誌などで活躍。
    http://www.3rd-tokyo.com/