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Artist


小西 神士 / メイクアップ&ヘア アーティスト


"ICON"

CONCEPT -コンセプト-

─今回の作品で表現しようと考えたことは何ですか?

変で面白いものができればいいなと思って、テーマを「ゴスロリ」にしました。以前にも顔に目を描くという作品を創ったことがあって、そのときはヘアを発泡スチロールで作ったのですが、今回は異質なんだけれどもう少しリアルに近づけたものをやりたいと思い、ウイッグを使いました。

髪もすごい変だし、メイクもシールを貼ったかのようなリアルとはかけ離れた感じで、そのうえ肌まで作り込んでしまうと温度がなくなってしまう気がしたので、あえて肌には生っぽさを残したいと思いました。なので、ヌメッとした肌の質感が出るように、カメラマンの黒瀬さんにはシンプルなライティングで撮っていただくようお願いしました。また、どちらかというと下品な感じのヘアメイクなので、スタイリストのタケダ(トシオ)さんに品の良さが感じられるようなスタイリングをしてもらいました。

TECHNIC POINT -テクニックポイント-

─今回のコンセプトを作品に落とし込むうえでの具体的なテクニックを教えてください。

緑のヘアは、横に広がる浮いたような感じを出すために、ハットをひっくり返したものを土台にして、そこに縦ロールにセットしたウイッグを3つのせています。メイクはいろいろなアニメを参考にして、水溶性絵の具で描いています。最初はすきっ歯の出っ歯にしようと思っていたのですが、タケダさんと相談して、もっとモードっぽくということで、歯を出してニヤッと笑っているような口にしました。口がかなりインパクトが強いので、あえて目は入れませんでした。白いヘアのは中世っぽいイメージで、少女マンガによく出てくるような大きな目を描いて、黒目のところには白を入れてキャッチライトっぽく見せています。口は何もしないつもりでしたが、なんとなく表情があったほうがいいかなと思って、口を閉じて笑っているような感じに線を入れました。最後のは、黒のしつけ糸を大量に用意して溶かした黒の軽量粘土をなじませ、絡めたりしながら重ねていき、本人の目が隠れるように前髪をつけました。目は表情を出したかったので横を向いているような形に。口は、撮影前にいろいろテストした中から使えそうな形を選び、ちょっと開いているような感じで真ん中に白を入れました。

本来あるべき場所とは違う位置に目を描いたりするので、口をやや下気味に描いたりしてバランスをとりました。ウイッグも、モデル本人の目が隠れるように深めにかぶせることが前提だったので、サイドの髪が後ろにいってしまわないように、あらかじめ前に出し気味に作りました。

変で面白いものを狙った"という今回の作品。時々いたずらっぽい笑みを浮かべながら、楽しげにメイクをされている姿が印象的だった